広島の牡蠣(かき)

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瀬戸内海の恵みを受け、豊かな海産物に恵まれる広島県。その中でもかきは全国生産量の50パーセント以上であり、広島県屈指の名産品と言えるでしょう。

県の魚としても登録されているかきですが、広島で大量に生産できる理由とその歴史はどのようなものなのでしょうか。

 広島湾近辺の縄文時代・弥生時代の貝塚からはかきの殻が出てきます。この地方では昔から天然のかきが採られていました。また、室町時代末期には養殖が始まったこともわかっています。それではなぜ広島湾は養殖に適しているのでしょうか。

 まず、養殖用のいかだが設置できる穏やかな地形であるからです。養殖する為のかきを吊るしたいかだは非常に重たく、舵を誤ればかきが流されてしまうこともあるそうです。島に囲まれ、潮流や風波が落ち着いている広島湾は養殖に最適なのでしょう。
また、広島湾の潮流は不純物を洗い流してくれるそうです。

 次に、豊富なプランクトンがいるからです。広島湾には市内から5本の川が流れこみ、山のミネラルを大量に運んでくれます。このおかげでかきの餌である植物プランクトンが増殖できるのです。

 このような理由から広島湾では昔から養殖が盛んに行われていました。当時の養殖法がどのようなものだったのか分かりませんが、長年養殖の発展のための工夫や努力を続けてきた結果が現在の筏式垂下法による養殖につながったことは間違いありません。

養殖の発展に尽力した先人に、そして豊かな恵みをくれる海に感謝してこれからも美味しい広島かきを食べていきたいですね。

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