広島風お好み焼き

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現在、広島県でお好み焼き屋は広島市内に約1000店舗、県内では約2000店舗も営業されています。広島名物として定番の「広島風お好み焼き」はどのような歴史を経てきたのでしょうか。

 広島風お好み焼きの基となったのは「一銭洋食」と呼ばれる京都のお好み焼きだと言われています。

この一銭洋食は、水で溶いた小麦粉を薄く焼いたものにとろろ昆布や粉ガツオ、ねぎ等を乗せて二つ折りにし、ソースをかけたクレープのような形のものでした。これは駄菓子屋で販売されていた子供のおやつであり、とても食事とは言えるものではありませんでした。

 一銭洋食が広島風お好み焼きに発展するきっかけは原爆の投下でした。焼け野原になった広島では食糧難が問題でした。アメリカ進駐軍は小麦粉を配給してくれましたが、このころ小麦粉を主食とする料理はありませんでした。そこで広島の人たちは一銭洋食を基に、魚や野菜等を加えて、お好み焼きを作っていったのです。

 現在の広島風お好み焼き屋の元祖は戦後の屋台でした。屋台での販売にあたり、高いネギの代わりに安くてボリュームのあるキャベツを入れたり、当時は別に販売していた焼きそばと合体したものを作られたりして現在の形がつくられていきました。また、一銭洋食の名残で二つ折りのお好み焼きも現在も見かけられます。

 このように、広島風お好み焼きには戦争と復興の歴史が詰まっています。昔の人達の工夫と苦労の結晶は広島名物にまでなり、現在も多くの人に愛され続けています。

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