広島の県鳥アビ

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広島の県鳥をご存じでしょうか。県木や県花がもみじというのはすぐに浮かぶかもしれませんが県鳥というのはあまり知られていないかもしれません。広島の県鳥はアビという鳥です。

 1964年(昭和39年)7月13日、県民のはがき投票によりメジロを最後に追い抜いたアビは県鳥として登録されました。

 広島県とアビの関係は、瀬戸内海の島である斎島(呉市旧豊田郡豊浜町)で行われていたアビを目印にしていた漁にあります。この漁はアビが好物のイカナゴを取り囲んで攻撃することを利用しています。

攻撃されたイカナゴたちは海中に潜ります。この時にイカナゴを狙ってやって来るタイやスズキを一本釣りにするのです。このためこの地域ではアビは大切にされてきて、その近海は「アビ渡来群游海面」として天然記念物にも指定されました。

 しかし近年アビ漁は行われなくなってしまいました。アビの渡来数が激減したため漁が続けられなくなっていしまったのです。その原因は大量の海砂採取による海底の荒廃で、イカナゴの生態系が破壊されてしまったからです。

現在は瀬戸内海でアビを見ることさえ難しくなっているそうです。
 県鳥であるアビを県内で見ることが出来ないというのは悲しい話だと思います。近年は条例によって海砂採取の制限を設ける自治体が増えてきたそうなので、いつかアビが戻ってくる環境が整うかもしれません。

県鳥が呉の海を舞う姿を一度見てみたいです。

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